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有機シンチレータ>
東京インキ製X・ガンマ線対応プラスチックシンチレータ
【新商品&シンチレータの特徴】
東京インキ㈱はX線とγ線に対応したプラスチックシンチレータを開発しました。無機シンチレータよりも発光寿命が短く、高計数率測定が可能となります。
更に、重金属であるZr, Hf, Biをそれぞれ添加させることで無機シンチレータと同じX線やγ線にも利用可能な新たなプラスチックシンチレータです。
東京インキ㈱プラスチックシンチレータ添加金属別性能表
添加物 | 東京インキ製 Zr(ジルコニウム) |
東京インキ製 Hf(ハフニウム) |
東京インキ製 Bi(ビスマス) |
他社製 Pb(鉛) |
---|---|---|---|---|
添加量(wt%) | 20 | 20 | 12 | 5 |
比重(g/cm³) | 1.29 | 1.30 | 1.19 | 1.08 |
フォトン(ph/MeV) | 4100 | 5200 | 5200 | 5200 |
相対発光量(%) 検出効率 NaI:100% |
7.2 | 15.9 | 5.1 | 2.5 |
減衰時間(ns) | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 2.1 |
発光ピーク波長(nm) | 386 | 386 | 386 | 425 |
- 添加物は最大30wt%まで対応可能
- フォトン及び発光量は67.4KeV X線照射における値です。
- 上記数値は代表値であり、測定方法次第で異なる場合があります。
【成分及び仕様】
成分 | ポリビニルトルエン系樹脂 |
---|---|
主要放射線 | β線,X線,γ線 |
寸法形状 | φ8x3mm(標準) |
寸法加工 (カスタマイズ) |
ご要望による |
添加金属の濃度 | 通常5~20wt%(最大30%) |
【添加物濃度】
重金属を添加することでX線とγ線の吸収を高めることができます。また金属濃度を上昇させることでX線とγ線との相互作用を更に高めることにより、検出効率のアップが可能です。
また、特殊表面処理を行うことで、金属添加しても透明度の高い状態を維持しています。
反面、重金属がシンチレーション光を吸収することによりフォトン量が減少しますが、従来のプラスチックシンチレータとほぼ同等のフォトン量(ph/MeV)を維持しています。
減衰時間やピーク波長は変わりません。
用途によって濃度を変えていくことをご検討される方には個別に濃度別グラフを提供いたします。
標準品は20%です。
【発光ピーク波長】
東京インキ製シンチレータピーク波長:386nm。一般的なプラスチックシンチレータピーク波長:425nm。
東京インキ製シンチレータの波長は発光寿命が短い蛍光体を用いています。425nmへの対応も可能です。 お気軽にご相談ください。
【サイズと数量】
φ8x3mmをメインとして製作しています。その他サイズでご要望のお客様はお気軽にご相談ください。
東京インキ㈱は暮らしに役立つ化学製品の研究に力を入れています。
プラスチックシンチレータの新たな可能性を開拓すべく更なる発光効率、応答性、発光量に優れるシンチレータの開発に取り組んでおります。
製品にご関心・ご興味がございましたら、お気軽に弊社までお尋ねください。
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