PMNPTは強誘電性圧電材料で弊社取扱い品はセラミックではなく単結晶です。
圧電結晶素子として非常に大きな電気機械結合係数、高い圧電係数、誘電率及び低い誘電損失を示します。 プレート基板をメインにウェッジ、ディスク、シリンダー、リング、チューブなど様々な形状も対応可能です。
混合比率を変えることで誘電率、圧電性、機械的特性などを最適化することができる材料ですが、 結晶育成の都合でPT比率約30%固定のみ対応となります。
混合比率を変えることはできませんが、面方位を変えることで特徴を変えることは可能です。

PMN-PT面方位別特性：

面方位	圧電定数 d₃₃(pC/N)	電気/機械結合係数 K₃₃	特徴と用途
(001)	約1500～2500	約87%～92%	もっとも一般的。強誘電ドメインが[100]方向に配列しやすく、高い圧電性能を出す。アクチュエータ、超音波デバイス向け
(110)	約1000～2000 (異方性あり)	約85%	複数のドメインが共存し、違法的圧電応答になる。面内方向の圧電性に優れる。2次元アクチュエータ向け
(111)	約300～600	約65%～75%	等方的で圧電性が低めながら安定性が高く、温度変化に強い。高精度センサーや安定力を重視する環境下で最適

補足：方位と分極方向の関係

(001) c軸	分極は主に[001]で、ドメイン切替えが容易い。高応答性
(110)	面内に[001]と[1-10]がある。複数ドメインによって高感度変位も可能
(111)	対称性が高く分極方向が等方的で応答が小さいが安定する
(100) a軸方向に複数	分極方向が[100]または[010]など複数あり、圧電定数なども差がある。扱い辛い。

• 説明に対してのご質問はお答えできません。
• 疑問はご購入いただき、実地テストにて評価してください。

御見積方法

サイズ	10x10x0.5mm, φ10x1.0mmなど希望サイズにて
面方位	<001>,<110>,<011>,<111>
ポーリング方向	<001>
研磨	片面/両面,as cut

• 各種金属電極膜は応相談となります。

テイカ株式会社グループTRS Tecnologies(米国)

圧電結晶PMN-PT結晶及び関連基板製造企業

TRS社PMN-PT結晶比較表

項目(使用結晶名)	セラミック	PMN-PT単結晶	PMN-PT単結晶	PIN-PMN-PT単結晶
製品名	PZT-5H	X2A	X2B	X4
Trt(℃)	-	90～100	85～98	110～130
Tc(℃)	>210	>132	>142	-
K₃₃T	3800～3900	4000～6000	5000～7500	4000～6000
損失(%)	≦0.02	<0.6	<0.6	<0.6
Ec(kV/cm)	7.8	1.9～2.5	1.9～2.5	4.5～6
d₃₃(pm/V)	650～690	1300～2000	1500～2300	1200～1900
K₃₃	0.75	0.89～094	0.91～0.95	0.89～094
Kt	0.55	0.54～0.58	0.55～0.59	0.54～0.58
N₃₃(Hzm)	-	-	599	-
Nt(Hzm)	>2360	>2270	>2002	-
Qm	-	80	80	150

御見積方法

サイズ	10x10x0.5mm,φ30x1.0mmなど希望サイズにて
面方位	<001>,<110>,<111>
ポーリング方向	<001>
研磨	片面/両面,as cut

各種電極膜も対応しております。Ag,Au,Pt...etc

詳細はTRS社スペックシートをご覧ください。

より高いドライブアプリケーションや高抗電界を必要とする製品はMn-PIN-PMN-PT結晶を推奨いたします。 但し、PIN-PMN-PT単結晶は限られた数量で特別な育成が必要です。

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電歪セラミック

電歪効果：電界を加えることで、誘電体に機械的歪みを発生する効果。

TRS社製ソナー用途向けに3つのPMN-PTセラミック製品があります。
型番

PMN-15　動作範囲0～30℃

PMN-38　動作範囲10～50℃

PMN-85　動作範囲75～95℃

※型番の数値は温度を表しています。PT比率ではありません。

それぞれの動作温度範囲において、PZT-8の歪みエネルギー密度と比べて6~10倍です。
高温の材料は、ピーク誘電率の温度でより高い結合係数を持ちます。
これらはプレート、ディスク、リング、棒状、長板状、チューブなど加工可能です。

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