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Highly oriented pyrolytic graphite(HOPG)>

高純度配向性グラファイト結晶基板

HOPG基板(ZYH=H-S)-10x10x1mm
HOPG基板(ZYA=A-MQ1)-10x10x1mm

グラファイト:

炭素でできている元素鉱物の人造黒鉛。
鉛筆の芯とほぼ同じながら単結晶化した高純度高配向黒鉛です。

HOPG:Highly Oriented Pyrolytic Graphite
(高配向熱分解グラファイト)

・3000℃の加圧下でアニール処理されたグラファイト単結晶。
・原子レベルで平坦な層状構造。
・電気伝導性と熱伝導性が高い。
・機械的剥離しやすい。
・高い結晶性と配向性。

用途:

・表面科学研究:STM,AFMでの表面観察用基板。
・電子材料研究:グラフェン剥離用素材。電極材キャリア輸送研究。
・物理実験:中性子散乱やX線回析試料。
・分析用途:TEM試料支持膜。

Optigraph(ドイツ):(日本代理店)

20年以上のHOPG製造経験と技術で、高品質、短納期、価格で信頼のおける優良なグラファイト結晶を取り扱っています。 グラファイトを希望サイズへ自由に切り出せるユニークな技能も有しております。

HOPG結晶はx線光学や中性子光学に対して優れた結晶回析能力を持つ基板です。
フッ化リチウムなど他の光学結晶よりも分光能が高く、非常に平坦な表面を有し、
STM(走査型トンネル顕微鏡)、ATM(原子間力顕微鏡)の試料・成膜基板として広く用いられています。
へき開があり、層が薄いので、メンディングテープなどでHOPGを押し付け・剥がすと
非常に滑らかな表面になり、導電性が得られます。
この表面がSTMやAFMに利用することができ、その他成膜基板としてもご利用可能です。

引き剥がした表面は100~300Åの段差があり、グレードが高いほど面精度は向上し、
モザイクスプレッドも小さく、配向性が良くなります。

グレード仕様:

2024年ごろよりモザイクスプレッド=Mosaic Spread(MS)の表記及び仕様内容が変更されました。
よりMS配向性を細かく指定することができます。
各表記名とMSの数値など主なスペックは以下の通りです。
HOPG結晶の一般的なサイズは10x10mmです。5x5mmは標準ではありません。

標準仕様

グレード モザイクスプレッド 厚さ 最小サイズ 最大サイズ
A-MQ1
(旧呼称:ZYA相当)
0.45±0.05° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
20x30mm
A-MQ2
(旧呼称:ZYA相当)
0.55±0.05° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
20x30mm
A-S
(旧呼称:ZYA相当)
0.5±0.1° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
20x30mm
B-MQ1
(旧呼称:ZYB相当)
0.8±0.2° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
50x50mm
B-MQ2
(旧呼称:ZYB相当)
1.25±0.25° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
50x50mm
B-S
(旧呼称:ZYB相当)
1.0±0.4° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
50x50mm
H-MQ1
(旧呼称:ZYH相当)
2.0±0.5° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
30x50mm
H-MQ2
(旧呼称:ZYH相当)
3.5±1.0° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
30x50mm
H-S
(旧呼称:ZYH相当)
3.5±1.5° 1~2mm 5x5mm
(T1mm限定)
30x50mm
シングルベントHOPG
R=450,220,145mm
0.6±0.2° 1〜2mm 10x10 20x30mm
  • サイズはリクエストに応じてカスタムすることも可能です。
  • モザイクスプレッドとは配向性を示す数値です。この値が小さいほど配向性が高くなります。

HOPG物理特性

層間距離(002) 3.354-3.358Å
密度 2.24-2.25 g/cm3
熱伝導率平行(002)
熱伝導率垂直(002)
  • 1700+/-100 W/(m·K)
  • 8+/-1 W/(m·K)
熱膨張率(002)
熱膨張率(002)
  • -1x10⁻⁶ K⁻¹
  • 20x10⁻⁶ K⁻¹
導電率平行(002)
導電率垂直(002)
  • 2.1+/-0.1x10⁶[(Ω・m)⁻¹]
  • 5x10²[(Ω・m)⁻¹]
純度 99.99%

HOPG結晶はモノクロメーターに使用され、X線ビームの集光光学系として使用されています。
HOPGベースのモノクロメータ及び集束光学系は中性子ビームにも応用できます。
※(002)は面方位です。製品としての基板方位(002)は固定です。

光学特性

エネルギー範囲 2〜120 keV
反射係数 15〜50%
積分反射率 0.01 radまで
ロッキングカーブの幅 0.3°〜0.4°
固体捕捉角度 0.1 srまで
焦点スポットサイズ 100〜500µm

HAPG:Highly Annealed Pyrolytic Graphite
(特殊アニール処理熱分解グラファイト)

性質:

・HOPG以上の配向性とモザイク性
・モザイク精度=結晶軸のバラつきが小さく、高い積分反射率を持つ。
・自立型(単体)基板ではなく、ガラス基板上接着した製品。

説明:

HOPGとは異なるアニール処理及び製造プロセスを行うことで、より結晶配向性・モザイク性を改善した熱分解グラファイトです。
モザイク精度は0.06~0.3°の範囲で選択可能。
現時点ではグレード別製造ではなく、用途に応じて精度を選択及び受注生産対応。
フォン・ハモス型分光器に向けた分光結晶基板として利用可能。
HAPGとしては厚みが薄すぎるため、ガラス接着基板として製作しております。

HOPG/HAPG見比べ表

項目 HOPG HAPG
結晶方位 (002)C軸 (002)C軸
MS 0.45~3.5° 0.06~0.3°
厚さ 0.1~2mm
1mm以下は特注
5~100um
ガラス or Al基板付
X線反射率 非常に高い 非常に高い
分光分解能 中程度 高
形状 特注可 特注可
湾曲や円筒など
基板 自立型 ガラス or Alへの接着基板のみ
用途 X線モノクロメータ
STM基板
高分解能X線分光
XRF,XAS/XAFS
プラズマX線分光
STM/AFM ◎ △
X線モノクロメーター ◎ ○
XAS △ ◎
特徴 高い反射強度 高反射+低MS性
  • 面方位は固定です。
  • HAPGはHOPGの上位互換というものではありません。

HAPGの御見積方法:

ご希望形状(サイズ)とMS精度をご指定下さい。
湾曲・円筒形の場合、簡易図があると助かります。
用途ご開示いただけるとメーカーにて的確なMS精度で御見積いたします。

TCPG:

Thermo-Conductive Pyrolytic Graphite(熱伝導性熱分解グラファイト)
特別に高い熱伝導率が必要な熱流、冷却を制御するアプリケーションに使用できます。

熱管理のための熱分解グラファイト

グレード 熱伝導率 サイズ
TCPGプレート 1700 +/- 100 W/(m·K) *150x30x0.5(+1)mm
TCPGフィルム 1900 W/(m·K) *厚さ50~500um
  • 別のサイズや厚さでも提供可能です。

グラファイト結晶基板の面方位について:

グラファイトの結晶構造が持つ特殊な対称性により本来あるべき(001)の回析ピークが現れないため、 C軸において最初の構造反射である(002)面が主面として採用されています。

御見積方法


ページ最下部のお問合せフォームまたはメールにて、
グレード、サイズ、数量をご提示ください。
単価は主にサイズと数量に大きく依存します。

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