<紹介>

Nd:YVO4は低出力から中程度の出力に向いています。
ダイオードで励起される固体結晶の中で最も効率的な結晶がNd:YVO4です。
これは主にNd:YAGに対して吸収と放出特性が上回っているからです。
レーザーダイオードによって励起されるNd:YVO4は高い非線形光学結晶と組み合わせていることが多く、 例えば、LBO,BBOまたはKTP結晶と供に紫外領域から青色、緑色から近赤外付近まで周波数をシフト出力します。
様々な組み合わせができるNd:YVO4は機械加工、材料加工、分光、ウェハ検査、光ディスプレイ、医療用診断機器、レーザー印刷、データメモリなどあらゆる分野で利用可能な理想的なマテリアルです。

Nd:YVO4基本特性
結晶構造	空間スペースD4H-14/AMD A=B=7.1193Å,C=6.2892Å>
原子密度	1.26x10^²⁰atom/cm³(Nd1.0%)
密度	4.22g/cm³
モース硬度	4-5
熱膨張係数300K(	αa=4.43x10⁻6K αc=11.37x10⁻⁶/K
熱伝導率(300K)	//C:0.0523W/cm/K, ⊥C:0.0510W/cm/K
Nd:YVO4光学特性
波長	1064nm,1342nm
熱光学係数(300K)	dno/dT=8.5×10⁻⁶/K dne/dT=2.9×10⁻⁶/K
誘導放出断面積	25x10⁻¹⁹cm²/1064nm
蛍光寿命	90us(1%Ndドープ)
吸収係数	>31.4cm⁻¹/810nm
固有損失	0.02cm⁻¹/1064nm
ゲイン帯域幅	0.96nm/1064nm
偏光レーザー放出	分極:光軸に平行(c軸) Parallel to optic axis(c-axis)
ダイオード励起による光学効率	>60%
セルマイヤー方式 (λ in μm)	no²=3.77834+0.069736/ (λ²-0.04724)-0.010813λ² ne²=4.59905+0.110534/ (λ²-0.04813)-0.012676λ²

• 数値は理論値です。保証する値ではありません。

Nd:YVO4とNd:YAG比較表
結晶名	ドープ濃度 (atm%)	σ (x10⁻¹⁹cm²)	α (cm⁻¹)	τ (us)	Lα (mm)	Pth (mW)	ηs
Nd:YVO4 (a-cut)	1.0	25	31.2	90	0.32	30.0	42.0
Nd:YVO4 (a-cut)	2.0	25	72.4	50	0.14	78.0	48.6
Nd:YVO4 (c-cut)	1.1	7	9.2	90	-	231.0	45.5
Nd:YAG	0.85	6	7.1	230	1.41	115.0	38.6

• 数値はCastech社評価値です。

参考御見積仕様:

寸法(角形)mm	3x3x1, 3x3x5, 5x5x1, 7x3x2.5, 4x4x15など
寸法(円形)mm	3x3x1, φ3x1, φ5x1, φ10x0.2, φ10x20など
研磨	S/D:10/5,平行度:20秒
コーティング	両面AR/AR-1064/808nm R<0.2%@1064nm,R＜2%@808nm S1:HR@1064&532nm,HT808nm R>99.8%@1064&532nm,T>90%@808nm S2:AR@1064&532nm R<0.2%@1064nm, R＜0.5%@532nm ※コーティング波長帯は変更可能です。

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