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Calcite(カルサイト)>

CaCO3結晶(方解石)

用途:

カルサイト結晶は偏光光学においてメジャーな材料です。
構造異方性のために、2つの屈折率を有し、入射する単色光を二つの光に分割する特性があり、 2つの屈折率の差が非常に大きいため、しばしば偏光用途において最も広く使用される結晶です。

製造:

カルサイト結晶は普遍的の割には人工的に生産されておらず、主に自然産出された方解石が流通しています。 また、容易にへき開する上に、柔らかい材料のため、カッティングや研磨などに技術が必要となります。 そのため、方解石を使った偏光素子は非常に高価な製品です。

仕入:

主にロシアElan社から調達しております。(中国製もございます。) Elan社はレーザーシステム、光学産業、研究アプリケーション用の高精度結晶鵜部品の製造に特化した企業です。 ここ数年において、石英、方解石、AO/EO結晶の製造に力を入れているメーカーです。 そのElan社の方解石には3つのグレードに分かれております。

グレード:


Unigueグレード
このグレードに適合する方解石はHe-Neレーザーで検査した時に脈理や散乱を示しません。 主に高出力レーザー光学系のみを製造するために使用すべき最高品質のグレードです。

Extraグレード
He-Neレーザーで検査した時に、光散乱のみを示し、脈理を示しません。
光散乱とは、方解石内部の中心に数個の散乱または非常に弱いレーザービームの痕のこと。
このグレードは中・高出力レーザー光学部品の製造として高品質方解石の部類です。

Firstグレード
He-Neレーザーで検査した時、光が散乱し、わずかに脈理を示します。それでも良質な方解石の部類ではあります。 このグレードは光学系製品を製造する上で広く使用されている方解石です。
Elan社が販売している方解石の大半はこのグレードです。主に中・低出力レーザー光学系に用いられ、 UV,VIS,IRなどのスペクトル範囲に依存する用途にも使われております。

結晶特性

結晶構造 菱面体
透過波長範囲 350~2300nm
密度 2.7~2.9g/cm³
融点 1612℃
モース硬度 3
熱容量(10⁻⁶K⁻¹) 0.20 cal/gK 20℃
熱膨張係数(c軸)
熱膨張係数(a軸)
26.3x10⁻⁶
5.4x10⁻⁶
熱伝導率(cal/cmSK) æ^= 0.0090
æ|| = 0.0083
透過範囲 0.25~23um
屈折率(509nm) no=1.6654
ne=1.898
  • 資料提供Elan(ロシア),FOCtek(中国)

御見積方法


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ご不明な場合は用途などをご提示いただければ、対応可能な製品にて御見積いたします。

※現在世界的に方解石の生産が減っています。Elan社でも方解石の製品は休止中です。  欧州の別メーカーから弊社を通じて小規模ながら、製品を供給することができます。

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